2025年08月04日
Q:入院している場合、遺言書を作成することはできますか?司法書士の先生に教えていただきたいです。(和歌山)
和歌山に住む70代主婦です。70代の夫が和歌山市内の病院に長期間入院しています。意識ははっきりしていますが回復する兆しはなく、退院する予定は今のところありません。最近、お見舞いに行くと遺言書の話をするようになりました。主人は和歌山市内で会社を経営しており、自分にもしもの事があった際の相続について心配な様子です。主人の相続が発生した場合、相続人となるのは私と子供2人になると思います。家族が揉めることのないようにしておきたいとの事ですが、退院はいつになるか分からず外出もできません。病床にいながらにして遺言書を作成することはできるのでしょうか。(和歌山)
A:ご主人の容体にもよりますが、安定していれば病床でも遺言書を作成することが可能です。
ご主人様のご状況の場合、容体にもよりますが自筆証書遺言を作成することが可能です。ご主人様の意識がはっきりされており、ご自身で遺言の内容を明確に書くことができ、遺言書の作成日の記載、署名と押印が可能であれば病床にいながらにして遺言書を作成することができます。また、自筆証書遺言に添付する財産目録ですが、こちらはご主人様の自筆である必要はなく、パソコン等で作成したものでも問題ありません。財産目録にはご主人様の預金通帳のコピー等を添付します。
もし、ご主人様の容体が遺言書の全文を自書することが困難である場合は、公正証書遺言という方法もあります。こちらは病床まで公証人が出向き、遺言書の作成をお手伝いする方法です。
公正証書遺言のメリットは、遺言書の原本が公証役場に保管されるため紛失等のリスクがありません。また、自筆証書遺言は家庭裁判所での検認の手続きが必要となりますが、公正証書遺言は検認は必要ありません。
※2020年7月10日に施行された「法務局における遺言書の保管等に関する法律」により、自筆証書遺言の保管を法務局に申請することが可能となりました。法務局で管された遺言書については相続開始時に家庭裁判所による検認が不要となります。
公正証書遺言は、二人以上の証人と公証人が立ち会いのもと作成するため、病床に来てもらう必要があります。ご主人様との日程調整に時間を要する場合がありますので、ご容体によって作成を急いでいる場合には早急に専門家にご相談されることをおすすめいたします。
和歌山にお住まいの皆様、遺産相続では遺言書の有無は重要です。遺言書が無い場合には相続人全員で遺産分割協議を行う必要があるため、相続人同士のトラブルに発展してしまうケースもあります。残されるご家族が円滑に相続手続きを進められるように、また、ご自身の意思をご家族に伝えるためにも遺言書を作成されることをおすすめいたします。
和歌山相続遺言まちかど相談室では和歌山の皆様の相続や遺言書に関するご相談を承っております。和歌山の皆様の生前対策を親身に対応させていただいておりますので、遺言書作成をご検討の方はお気軽に和歌山相続遺言まちかど相談室までお問い合わせください。初回のご相談は完全に無料ですので、ぜひご活用ください。
2025年06月03日
Q:私は独り身なので亡くなった後の財産を遺言書により寄付する考えでいます。司法書士の先生からアドバイスを頂きたいです。(和歌山)
私は独り身の70代です。主人は10年以上前に他界しております。独り身といっても地元は地域活動が盛んで、マイペースに地域コミュニティにも参加しているので寂しくはありません。しかしながら昨年、とても仲が良かった友人が突然亡くなり、自分も今は健康でもいつどういった事が起こるか分からない事を痛感させられました。私には子供がおりません。私の死後に財産はどうなるのか真剣に考えるようになりました。自分の財産といえ半分以上が主人の遺産です。地域への貢献意識の高い人でしたので、そういった気持ちを汲んで私が亡くなった際にはその財産を地域の福祉施設などに寄付をしたいと考えております。亡くなった後にも自分が誰かの役に立てる事が嬉しくなって少し調べましたが、そのような場合は遺言書が有効である事を知りました。とはいえ遺言書といえば、ドラマや小説などで見るだけで私の知識は皆無に近い状態です。自分の希望先に財産を寄付するためには実際のところどうしたら良いでしょうか?このままだと縁遠くなっている弟に私の相続が行く事になると思うので、なるべく早めに対応したいと考えています。(和歌山)
A:公正証書で遺言書を作成して希望する団体に寄付できるようにいたしましょう。
和歌山相続遺言まちかど相談室までお問い合わせありがとうございます。
相談者様がおっしゃる通り遺言書を作成して指定した団体に遺贈することは可能です。弟様がいらっしゃるというお話でしたので、もし遺言書を作ることなくお亡くなりになった場合には弟様が相続人になることが推定されます。しかし、それが本意ではないという事であれば対応が必要です。
民法において遺言書は、以下のの3つの方式(普通方式)があります。
(1)自筆証書遺言
(2)公正証書遺言
(3)秘密証書遺言
相談者様のように確実に指定した団体への寄付をご希望なのであれば、(2)公正証書遺言を最もお勧めいたします。公正証書遺言とは法律の知識を備えた公証人が確実かつ方式に不備のない遺言書を作成した上で、遺言書の原本は公証役場にて保管されるため紛失などの心配がなく、家庭裁判所による遺言書の検認手続きも不要となりますので、確実でスムーズな方式といえます。相続人以外への寄付は、遺言書の内容の中で遺言執行者の指定を行う必要があります。遺言執行者とは、遺言書の内容を実現するために必要な手続き等を行う権利義務がある方の事です。ご相談者さまが信頼できる方へ公正証書遺言が存在することと併せて、お願いをしておきましょう。
但し、寄付先が現金や、もしくは遺言執行者によって現金化した財産のみしか受付けていない団体もあります。相談者が希望する寄付先の正式な団体名、および寄付受付に関する詳細な内容の確認を行う事が大切です。遺言書の作成は、どの財産を誰に遺贈するか希望を叶える手段となりますのでぜひ活用いたしましょう。
こちらのページでご説明した通り、確実な遺言書を残したいという場合には公正証書遺言の作成をお勧めしております。和歌山相続遺言まちかど相談室では、専門家が遺言書の内容の確認や必要な書類の収集まで、幅広くお手伝いさせて頂いております。
和歌山近郊にお住いの方で相続手続き、遺言書などについてのお悩み事やご心配なことがございましたら、当センターの無料相談までお気軽にご相談ください。和歌山相続遺言まちかど相談室のスタッフ一同皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。
2025年04月03日
Q:司法書士の先生、遺言書に沿って手続きを進めていたら記載のない財産が見つかりました。(和歌山)
和歌山の父の件でご相談があります。私は現在和歌山で自営業を営んでいます。父は先月72で亡くなりましたが、家業があったため相続問題を危惧していたと見え、遺言書を作成していました。家族は遺言書があるということを知らされておらず、父の死後、和歌山の実家で葬式を行うために片づけをしている時に発見しました。自宅で保管していた遺言書は開封できないと教えていただいたので、後日、家庭裁判所で検認を行って開封しました。最近になり少し落ち着いたので遺言書に従い遺品整理を進めていた途中、遺言書に書かれていない財産があることが分かりました。それは和歌山市内にある代々受け継がれた不動産ですが、私も家族も誰も知りませんでした。もしかしたら父も知らなかったために遺言書に書き忘れたのかもしれません。遺言書に記載されていない和歌山の不動産はどうやって遺産分割したらいいでしょうか。(和歌山)
A:まずは記載のない財産の扱い方法についての言及がないか遺言書を確認します。
生前に相続財産を多く所有されている場合など、全財産を把握することが難しいといった方は、“記載のない財産について”または、“その他の財産の扱い方”としてひとまとめにして遺言書に記載される方もいます。そのため、まずはお父様の遺言書の文面を見直して、上記で挙げたような文言がないかどうか遺言書を確認してみてください。全く同じ文言でなくとも内容が同じようなものがあれば、その記載内容に従って遺産分割を行ってください。
一方、そのような記載がない場合は、“見つかった財産のみ“を対象として、遺産分割協議を行う必要があります。なお、遺産分割協議は必ず相続人全員が参加します。そして全員が納得した内容でまとめ、その内容を遺産分割協議書として書き起こします。後日、不動産の登記変更を行う際にもこの遺産分割協議書が必要となります。
和歌山近郊の皆さま、生前に遺言書を作成することは生前対策として非常に有効です。ただし、遺言書の作成の際には様々なルールがあるため気を付けましょう。法律上有効となる遺言書を作成しなければせっかくの時間が無駄となってしまいます。確実な遺言書の作成をご希望でしたら専門家に依頼することをお勧めします。
和歌山相続遺言まちかど相談室は、相続の専門家が、和歌山のご相談者様にあった遺言書を作成します。また、和歌山相続遺言まちかど相談室では、ご相談者様の生前から相続対策についてご提案させていただき、しっかりとサポートいたしますので安心してご依頼下さい。遺言書の種類、作成する際の注意点などについてご案内いたしますので、まずは初回無料相談をご利用下さい。和歌山近郊にお住まいの皆様の遺言書のみならず、相続全般にお手伝いいたします。和歌山にお住まいの皆様からのお問い合わせをスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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